JOHN COLTRANE
モダンジャズの歴史の中でジョン・コルトレーンが行った進撃ほど驚くべきものはない。1960年代を猛烈な勢いで駆け抜け、その突然の死によって次の世代に多大な影響と重過ぎるほどの課題を残したが、このモダンジャズ最大のヒーローは、1950年代に新人として登場した時はむしろ、いかにも凡庸な才能と受け止められていた。それは当時の人になって聴いてみれば誰にでも容易に分かる。マイルス・デイビスのグループでデビューしたコルトレーンだがマイルスやレッド・ガーランド(p)のしゃれたモダンな感覚をもった演奏に比べると、トレーンのそれはいかにも粗野で未熟な印象を与えるがそれはダイナミックな力強さの意味だ。1960年代になって自己のグループで本格的に活動を始めると、1曲の演奏が次第に長く成りこれまでのジャズから別の宇宙を目指し始める。

Ballads
コルトレーンを理解する上で重要な作品。バラード集なのにそこには愛はないように見える。「YOU DON'T KNOW 〜」などはまさに自分自身のこと。口説きのひとつもない。全体的に悲しみだけが蔓延する。そんな彼を慰めるマッコイのピアノの調べがいい。中途半端なロマンはなくリアルな情感がストレートに伝わる。だから本作は素晴らしい。まさに孤高の世界がそこにはある。切々とした悲しみを訴える生身の彼の姿が見えてくるよう。

SAY IT
YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
TOO YOUNG TO GO STEADY
ALL OR NOTHING AT ALL
I WISH I KNEW
WHAT'S NEW
IT'S EASY TO REMEMRER
NANCY(With the Laughing Face)
UP 'GAINST THE WALL

JOHN COLTRANE;Tenor Sax
MaCOY TYNER;Piano
JIMMY GARRISON;Bass
ELVIN JONES;Drums


Live at The Village Vanguard
やっぱりジャズはライブだ、ということを実感させられてしまうコルトレーンの作品の中の1枚。本人のテナーサックス、ソプラノサックスが共に冴え渡っている上にマッコイ・タイナー、エルビン・ジョ−ンズの演奏が凄い。「SOFTLY〜」などまずあそこまで演奏させた後に入っていくコルトレーンがにくい。私、そのトリオの演奏好きなんですよね〜。

SPIRITUAL
SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
CHASIN' THE TRANE

JOHN COLTRANE;Tenor&Soprano Sax
ERIC DOLPHY;Bass Clarinet
MaCOY TYNER;Piano
REGGIE WORKMAN;Bass
ELVIN JONES;Drums


MY FAVORITE THINGS
Atlantic盤には「GIANT STEPS」と言う名盤があるがソプラノサックスを用いたミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の「私のお気に入り」のこの曲を取り上げた最初のアルバム。この頃から精神の高揚を表現しやすい長い曲を好むように成りモード奏法と3拍子が常用される。このタイトルナンバーは後、何度も録音されるがその演奏の変遷をたどるにもコルトレーンを理解する上に貴重な録音。

MY FAVORITE THINGS
EVERYTIME WE SAY GOODBYE
SUMMERTIME
BUT NOT FOR ME

JOHN COLTRANE;Tenor&Soprano Sax
MaCOY TYNER;Piano
STEVE DAVIS;Bass
ELVIN JONES;Drums

Jazz top ≫   


IMPRESSIONS
「インディア」はコルトレーンの精神的な旅もアフリカへ行ったりインドへ行ったりと広域に渡り、その印象を表現したもの。インド象がすすり泣くようなドルフィーのバスクラ、触発され力強くソロをとるコルトレーンの魅力が溢れている。トリオ演奏の「UP 'GAINST THE WAL」、ロイ・ヘインズを迎えての「AFTER THE RAIN」などバラエティに富んだ印象的なアルバム(1961年〜1963年)

INDIA
UP 'GAINST THE WALL
IMPRESSIONS
AFTER THE RAIN
DEAR OLD STOCKHOLM

JOHN COLTRANE;Tenor&Soprano Sax
ERIC DOLPHY;Bass Clarinet-1
MaCOY TYNER;Piano
REGGIE WORKMAN;Bass-1
JIMMY GARRISON;Bass
ELVIN JONES;Drums-1.2.3
ROY HAYNES;Drums-4.5


SELFLESSNESS
「MY FAVORITE THINGS」は1963年7月ニューポートジャズ祭でのライヴ。この「マイ・フェイヴァリット・シングス」はテンポも早く、力強く激しく成ってコルトレーンジャズの完成を求めて進化して行く。ロイ・ヘインズのドラミングが激し過ぎとの意見もあるが個人的にはこの曲はこのライヴ盤の方が好きなんだけど・・。他の2曲は混沌とした何かつかみ所のない精神的な世界へ進んで行くように感じられる(1965年)

MY FAVORITE THINGS
I WANT TO TALK ABOUT YOU
SELFLESSNESS

JOHN COLTRANE;Tenor&Soprano Sax
MaCOY TYNER;Piano
JIMMY GARRISON;Bass
ROY HAYNES;Drums-1.2
PHAROAH SANDERS;Tenor Sax-3
DONALD GARRETT;Bass Clarinet-3
ELVIN JONES;Drums-3
FRANK BUTLER;Drums,Perc-3
JUNO LEWIS;Perc-3


A LOVE SUPREME
忘れもしない新宿のジャズ喫茶「ヴィレッジ・ゲート」で聴いた最初のアルバムがコルトレーンだった。その時は曲名が分からずただアヴァンギャルドなテナーに驚きを覚えた。「A Love Supreme〜♪」「A Love Supreme〜♪」と囁くコルトレーンの声が今でも耳に残っている。
「至上の愛」と題されたこのアルバムはコルトレーンの精神世界が追求され到達したある意味、頂点をなしたアルバムとされている。 承認・決意・追求・賛美と題された各パートを聴いていくとなんか不思議な感覚に襲われてくる。「愛」と言うより苦悶の悲しみが伝わる。でも宗教哲学をだしてくる程の解釈が必要とは思えないけども人生を悟れない38才の彼の赤裸々な姿がここにある。(1964年)

PART1 ACKNOWLEDGEMENT
PART2 RESOLUTION
PART3 PURSUANCE
PART4 PSALM

JOHN COLTRANE;Tenor Sax
MaCOY TYNER;Piano
JIMMY GARRISON;Bass
ELVIN JONES;Drums


Jazz top ≫