最新映画を観る(1月)


□□□
□□





『ヴィドック』

(VIDOCQ)2001年 フランス 1時間38分
【監督】ピトフ
【出演】ジェラール・ドパルデュー、ギヨーム・カネ、イネス・サストレ、アンドレ・デュソリエ、エディット・スコブ、ムサ・マースクリ

<ストーリー>
ヴィドックは、19世紀、仏に実在した探偵。18XX年、治安乱れるパリの街に現れた連続殺人鬼。鏡の仮面をかぶり、その顔に映った者は必ず死ぬという噂が流れた。
その事件を追っていた探偵ヴィドックも、ガラス工場の死闘の末、燃え盛る釜戸の中に落とされてしまう。ヴィドック死亡のニュースが駆け巡る中、ヴィドックの伝記の執筆依頼を受けていた作家、エチエンヌが、ヴィドックを殺した犯人を探すため立ち上がる。



フランス映画の見方が変わると言う触れ込みで観たのだがもともとこう言う映画ってフランス人は好きなじゃあないかと思うんだけどな?
「エイリアン4」「ロストチルドレン」等ビジュアル・エフェクトを手掛けた映像クリエーター。ピトフの初監督作品。
新しいことはカメラをデジタル・ハイビジョンで撮ってること。ルーカスが今「スターウォーズ」でも使ってるらしくてそれより先発に成った。ピトフによると画家ギュスターブ・モローの絵を下敷きにしてるらしくそれを表現するにはHDカメラが近かったそうだ。全体に画面が暗くアヤシイ映像美を描いている。
多分、ルーカスが使用するのとは違う描き方なんだろうと思う
それが新しいと言えば新しいのかも知れない。
「ヴィドック」とは、もとは脱獄囚で、後に警察に協力して私立探偵の元祖のような存在になった人でフランスじゃ知らない人がいないぐらい有名な人。7月革命のパリを背景に最初にヴィドックが死ぬアクションから始まる。その謎を追う話の展開に成っています。
ジェラール・ドパルデュー、アンドレ・デュソリエ等の名優の顔とか日本では馴染みの薄い錬金術師(アルシミスト)が登場するあたりは良く理解しとかないと最後が「何?」と言うことに成ってしまいますよ。
最近、感想も映像美のことばかり書いているがこれは特に良い所を探すとそれ位しかないのが残念です。CGでの19世紀のパリは凄いと思うんですが星3つです!






□□
□□□




□□□
□□





『耳に残るは君の歌声』

(THE MAN WHO CRIED )2000年 イギリス・フランス 1時間37分
【監督】サリー・ポッター
【出演】クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット、ジョン・タトゥーロ

<ストーリー>
1920年代、優しい父の子守唄に包まれて育った少女は、迫害により父と生き別れる。
過酷な旅の末、名前を奪われ言葉も通じないロンドンで少女は、歌うことで孤独な日々からはい上がろうとする。
やがて成長した彼女は大戦前夜のパリを訪れる。そこは華やかで様々な人種が入り乱れていた。白馬のジプシー、魅惑のダンサー、情熱のオペラ歌手などと出会い、束の間の歓びを共にする。 そして運命が引き裂かれた朝、ジプシーと別れ、少女は父のいるアメリカをめざす。



今年一番に観ようと思っていたのだが周りの評判がイマイチなので躊躇してたんだけど20才のクリスティーナを見るだけでも良いやというつもりで期待しないで観ました。
『タンゴ・レッスン』の女流監督サリー・ポッター監督の新作映画です。(脚本も)
何の情報もなく観ると出足ではこれは父を訪ねて三千里?かと思ってしまう。ところがこの映画では言葉と音楽がとっても重要な役割を負っています。オペラはちょっとと言う人にも聞き馴染んだ歌が...だからビデオではなくスクリーンでじっくりと観るのが良いと思う。サルヴァトーレ・リチートラのテノールが心に響きます。 何故か?白馬で夜のパリを走るジョニー・デップの演技もさることながら、ケイト・ブランシェットの存在感と役になりきった言葉遣いには感心します。
肩のあたりに肉の付いたクリスティーナはどうみても薄幸の少女には見えない。でも目のコワサで気丈な雰囲気は出してますが(笑)ちょっと良いな〜と思ったところは詩的なまでに美しい映像といかにも女性監督らしいこまやかな情感が込められていて、それが観客の心の奥深くにしみ込んできます。
オープニングで流れるオペラ「真珠採り」(ビゼー作曲)の「耳に残るは君の歌声」を聞いただけでもう今日は泣くしかないと思っていたのに泣けると思ってたラストがあれよあれよと言う間に終っちゃいました。(笑)あっ!これってネタバレ? ちょっと欲求不満の星3つです。






□□
□□□




□□□
□□





『シャンプー台のむこうに』

(BLOW DRY )2000年 英・ギャガ・コミュニケーションズ 1時間35分
【監督】パディ・ブレスナック
【出演】ジョシュ・ハートネット,レイチェル・リー・クック,アラン・リックマン,レイチェル・グリフィス

<ストーリー>
父と2人で理髪店を営むブライアンは、ヘアドレッサー選手権が開かれることを知る。
コンテスト出場の条件は、ひとつの街で1ヘアサロン、3名のチームでの出場。かつて全英一の美容師だった父と母は、10年前のコンテスト出場をきっかけに、長い間絶縁状態。
母が家出して以来、負け犬人生を送る父のフィルは、我関せずを決め込んでいた。そこにブライアンの母、シェリーが現れた。ガンにおかされた彼女にとって、コンテスト出場は、家族の絆を取り戻す最後のチャンスだった。



最近元気なイギリス映画。この映画もなかなか楽しい作品。
『フル・モンティ』でオスカー候補にもなったサイモン・ボーフォイが脚本を担当。あの作品同様に、温かな雰囲気の人情コメディに成っています。
途中まで観たらその先はだいたい予想がついちゃうストーリーなんですが、さすが『フル・モンティ』のサイモン・ボーフォイ。先が読めてもなかなか楽しませて貰えます。美容師コンテストのシーンなどはギャグがいっぱいで笑えます...一転してこれがテーマなんですけど「家族の再生」という話を持って来てしんみりさせてしまう。
なんてことはない映画なんですけどとにかく映画のツボを押さえてるんですよね。こういうところがイギリス映画の人気どころなのかな〜? とにかくちょっぴり笑って、ちょっぴり哀しんで、ちょっぴり感動して、最後に心が温かくなれる。そんな感じの楽しい映画です。あんまり深く考えないで観ましょう!人情物に弱い私は思わず涙をホロリの星4つです!






□□
□□□


当ページで使用している画像等の諸権利は、全てそれぞれの権利者
に帰属し肖像権・著作権などの侵害を意図したものではありません。